
はじめに
通勤快速号がオイル交換時期に来たので、いつものようにオイル交換を自分でするんですが
どうせするなら「ちょっと自分でやってみたいな」とか「どうやってするの?」みたいな人に向けて、この機会に手順を解説してみようと思い書いてみた感じです。
この記事を見て、手順通りにやってもらえれば簡単にオイル交換ができるようになるので、自分でやってみようという方はぜひこれを見ながらやってみてください
この記事を読んでわかること
- エンジンオイルの重要性
 - オイル交換にかかるお金
 - オイル交換をする時にいるもの
 - オイル交換方法
 
オイル交換の必要性
そもそもオイル交換をなぜしないといけないのか?
エンジンというのは精密機器で、鉄と鉄が常に擦れていて、ものすごい摩擦熱が発生しています
この摩擦を軽減させるためにエンジンオイルがあります
エンジンオイルがなければ簡単にエンジンが熱で焼き付いて壊れてしまいますが、このオイルのおかげで壊れずに済んでるんですね
そんな大事な役目のエンジンオイルですが、定期的に交換しないと劣化していき、大事な役目のエンジンオイルのはずが、酷ければ逆に異物と化してしまって、やがてエンジンが壊れます
バイクや自動車にはものすごく大切な物のひとつなので、必ずきちんと交換するようにしましょう
オイル交換費用の比較
バイク屋さんでやってもらう場合
お店によってもまちまちですが、僕がお願いしていたショップでは、PCXの場合おおよそ3,000円ぐらいです
費用の詳細としては
- オイル代
 - ドレンワッシャー代
 - 交換工賃
 
といったところでしょうか?
自分でする場合
- オイル代 ¥1,424(純正品1ℓ¥1,780で0.8ℓ使用で計算)
 - ドレンワッシャー代 ¥110ぐらい(1枚)
 - オイルボトル代 ¥520
 - 廃油BOX代 ¥280(2.5ℓで廃油は0.8の為)
 - 工具代 ¥100(100均)
 - パーツクリーナー代 (無くても可)
 - 計 ¥2,434
 
オイルボトルと工具に関しては、一度買うとずっと使えるので最初の1回目だけですね
なので2回目からは¥1,814です
バイク屋さんより約¥1,200安いですね
次は自分でオイル交換を行う際に必要な物〜交換作業手順です
この記事を見ながら作業すればオイル交換できますので、ぜひトライしてくださいませ
用意するもの

まずバイクです

いるものリスト
- エンジンオイル(メーカー純正オイル)
 - オイルジョッキ
 - ドレンガスケット
 - 工具(12ミリのメガネレンチ)
 - 工具(ラチェット・12ミリソケットレンチ)
 - 廃油処理BOX
 - パーツクリーナー(あれば尚良し)
 - ウエス(ティッシュで代用可)
 
※4と5はどちらか1点でOKです
オイル交換作業手順
下準備
まずは車体を水平な場所に、サイドスタンドではなくセンタースタンドで立てて、あらかじめエンジンをかけておきます(オイルの温度を上げてサラサラにして流れやすくするため)
先にエンジンをかけておいて、それから作業に必要なものを用意するのが良きです
2、3分も経てば十分なのでエンジンを切り、作業に入ります
エンジンをかけている間に廃油BOXはあらかじめ開けて下の図のように用意しておきます


エンジンオイルを抜く

車体の右側にエンジンオイルの注入口があるので、これを全開に緩めておきます(緩めておくと空気が入っていきオイルが抜けやすくなります)
ゴミや埃などの侵入ができるだけ無いように、オイル注入口のふたは完全に取ってしまうのではなく、緩めた後はかぶせておきましょう

次に、車体の左側から下を覗くとこんなボルトがあります
これがエンジンオイルのドレンボルトになります
このボルトを、用意した12ミリのメガネレンチで緩めますが、この時あらかじめ用意しておいた廃油ボックスをドレンボルトの下に置いておきます
ちなみに、メガネレンチは100均にも売ってます

こんな感じですね

工具でボルトを緩めたら、あとは手で回して行きます
この時、「そろそろ取れるかな?」ぐらいまで来たら、ボルトを少し押し付けながらゆっくり緩めていって、あるところでボルトが外れる感覚が来るので、そこまで来たら押さえているボルトを素早く一気に取り出します
成功すると、全くオイルが手に付くことなくボルトが取り外せます
これをしないでそのまま緩めていくと、ボルトが取れた時に普通に手がオイルまみれになって
「あっつ!マジかよ〜〜」てなるので、ぜひこのテクニックをマスターしてください
慣れてくると、素手でも普通にできるようになりますw
走行した後すぐにオイル交換をする場合は、エンジンオイルがかなり高温になっているので火傷に注意してください

ドレンボルトが取れたら、こんな感じで廃油を受けます
この時、上の図のように廃油ボックスの端いっぱいにオイルが出てくるので注意しながら待ちます

オイルが抜けきるまで少し待ち、オイルが抜け切ったらパーツクリーナーで拭いてあげます

次に、ガスケットを付けてドレンボルトを締めていきますが、もともと付いていたガスケットはオイル漏れの原因にもなるので再利用せず、毎回新しいものに交換するようにしましょう

ドレンボルトもパーツクリーナーでキレイにしてあげます

新しいガスケットに交換します

新品のガスケットをドレンボルトにセットして締めていきますが
最初は必ず手で締めていきます
工具を使うのは最後に締め込んでいく時だけです
締め付けトルクは24Nとなっています
トルクレンチがあれば、締め付けトルクのメモリを合わせて締めれば良いですが、自分は使ったことがなくて毎回感覚で締め込んでますが、軽〜く締め込んでいって止まったところから”フン”みたいな感じです
この力加減が緩すぎず、締めすぎずな感じなので、不安な方はトルクレンチの使用をオススメします
トルクレンチ購入の際は経験上、ちゃんとしているメーカーさんの物を買った方がいいです
よくわからない安いものを買ってしまうと設定したトルクにならないことがありますので、できればちゃんとした工具メーカーさんの物を購入しましょう
最初から工具を使用すると無理にでもネジが回って入っていってしまうことがあり、ネジ山が潰れてしまうことがありますので、最初は必ず手で回していくようにしましょう

廃油はこんな感じで汚れずこのまま処分できるので、口を付属のタイラップで縛ってお住まいの自治体のルールに従って処分してください
ちなみに僕は貧乏性で、廃油の容量が2.5リットルでまだあと2回分使えるので、タイラップは使わずに口を縛って再利用しますw
オイルを入れる
古いオイルも抜き終わったので、新しいオイルを入れていきます
エンジンオイルについては、メーカー推奨のHONDA純正ウルトラE1をおすすめします



用意してあるオイルジョッキに規定量の0.8リットルを用意します

オイルジョッキに付いているノズルだけでも良かったんですが、長いに越した事はないのでオイル購入時に付いていたノズルを延長して使いました。

ショップでオイルを購入したときに付いてくるオマケのノズルだけではオイルが100%こぼれますので、オイルジョッキを用意するようにしましょう(1回買えばずっと使えますし、量もわかります)
オイルを流していきますが、一気に流していくと注入口からエンジンに入っていく量よりもジョッキから流れる量が勝ってしまい、あふれてしまって掃除がかなりめんどくさい事になるので様子を見ながら、「そっと、やさしく、ゆっくり」と流していってあげましょう
オイル交換が終わったらメーターをリセット


オイルを入れ終わったら最後にメーターを設定します
メーカー推奨は初回1,000キロまたは1か月、以後6,000キロまたは1年毎となっています
通っていたバイク屋さんでは、2,000キロ毎に交換をオススメしていましたが
この辺はぶっちゃけ人それぞれで、2,000キロ毎とか3,000キロ毎とかメーカー推奨の”6,000キロまたは1年毎”で交換する人とかさまざまだと思います
ただバイク屋さん曰く、僕みたいに主に通勤での使用で(片道6キロ)ちょっとの距離をしか走らない場合は、交換サイクルを早めた方が良いと言っていましたので、3,000キロに設定
まとめ
どうでしょうか?
うまくできましたでしょうか?
「やったよ!自分でオイル交換できちゃったよ!ハハハっ!」てなりましたでしょうか?
やってみると「なんや、めっちゃ簡単や〜ん!」てなったと思います
バイク屋さんに行ってオイル交換してもらうのもいいですが、こうやって自分でできることは自分でするのもバイクに愛着が湧いたりしていいものです
バイク屋さんに頼んで付き合いしとくのも、それはそれでいいんだけどね
まぁでもやっぱ2ストかな
オイル交換せんでいいしw
おしまい


